きっかけ 2
飽き性なので、文章更新も1週間以上空くかと思っていましたが、iPhoneをいじるしかできない時間があったので寝ずに更新したいと思います。
中学2年生の冬でした。吹奏楽連盟の個人•重奏コンテストというものが毎年冬に行われます。きっかけは全く覚えていませんがソロ部門に出ることになりました。当時習っていたフルートの先生(k先生の大ファン)に曲目を相談したところ、ドビュッシー作曲のシランクスがいいのではないかということでした。早速楽器店で楽譜とCDを買い譜読みをすることに、、、。
その時初めてフルートのCDを購入したのですが、それがJ•P•ランパル大先生のものでした。シランクスの他にはバッハのソナタなどが収録されており、その後バッハのh-mollフルートソナタにどハマりし、ウォークマン(懐かしい)でエンドレスに聴くはめになります笑
どうやって譜読みをしたのか全く覚えていませんが、きっと先生に手取り足取り教えていただいたのでしょう。あぁ大変だっただろうなぁ先生、、、、。
詳しくは覚えていませんが、県予選があり全国大会という流れのコンクールでした。全国に行くには10位以内入らないといけないのですが、なんと運良く駒を進めることになります。その時の全国大会は(多分)石川県ということで顧問の先生に車で連れて行ってもらいました笑
私は昔のことは本当にすぐ忘れてしまうのですが、その全国大会で演奏した時のことは鮮明に記憶に残っています。あとは舞台袖で顧問の先生に”どうせ暗譜なんだから眼鏡取って行け”とかなんとか言われて(その当時はまだコンタクトではなかったのです)、ぼやけた世界で舞台に上がったことも覚えています笑
先生元気かなぁ。多分相変わらず部活に入り浸ってそう。
沢山の人が自分に注目している感覚、自分が舞台上の時間を支配しているような感覚、その緊張感の中で演奏する快感、この時の体験がこの先フルートでやってきたい!と決意したきっかけでした。
(緊張感が快感に変換される人種だったので元々その気はあったんだろうなぁ笑)
今思えば、小さい頃から、クラシックバレエ、演劇、素話などが好きだったので、一人芝居みたいなドビュッシーのシランクスがその私の好みにバチッとハマっていたのだろうと思います。選曲してくれた先生にも感謝です。
その後フルートでやっていきたいとぼんやり思い始めてはいましたが、どうしたらプロフルート奏者になれるかなんてのは全く知らなかったので、進学するつもりで勉強していました。が、中学3年生の夏に地元の音楽科がある高校を受けることを決意し(勉強はできる方だったので親にはとても反対されました笑)、この道にズボッと足を踏み入れてしまいました。
あの時あのコンクールに出ていなかったら一般企業に就職していたのだろうかと新幹線の窓から東京のオフィス街を眺めています。ヒールをカツカツさせてオフィスを闊歩する人生も良かったのかもしれない。あぁそんなことより今年は既にこの乗り物に何時間滞在しているのだろう。
♪写真はシランクスとニンフ
kaya
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